宇宙戦艦グレートヤマト製作記 〜その4〜


 ようやく全ての部品の製作が完了し、グレートヤマトの竣工までカウントダウンを刻める状態になりました。

 まあ復活編の影響をもろに受けている関係でこのグレートを小説版に登場させるかどうかがかなり怪しくなってきたのですが、だからと言って途中放棄をするのは癪なので作業続行し、塗装前の仮組みにまで達しました。



 組み立ててびっくりしたのですが、思った以上にオリジナルヤマトのシルエットに近いデザインになっていたので“割と適当に”作ったのに凄いなぁと自画自賛しております(笑)。

 ……私模型作る時に図面引かない性質なんで、当然グレートのスクラッチ部分や装飾は現物合わせや脳内図面のみの作業です。幾多の改装も結局脳内デザインとの差異を埋める為の処置だったりします。
 


グレートヤマト製作
 艦橋上部のコスモレーダーはPS版を参考に例によって極太アンテナで装飾。細い真鍮持ってないんですよ、田舎な模型店だと扱ってくれないんです。
 「完結編」にて追加されていた射撃管制用レーダーはそのまま。第一艦橋下のプラ材はホビージャパンのレヴューを参考に加工したものです。
 


グレートヤマト製作
 大工作室のハッチ。主砲の砲身だって度々熱で曲がったりして損傷しているヤマトですが、まさか砲身を一本物で造らないわけ無いと思うんですよ。まあもしかしたら細々とした部品を艦外部で組み立ててる可能性はあるんですけどね。
 折角拡大した艦体のおかげで工場区や居住区に余裕が出ているので、思い切って艦底に巨大なハッチを造って「砲身とか巨大な部品はここから外に出してるんだよ」という脳内解釈を補完してみました。
 グレートヤマトなら第三艦橋に取りつかれて自爆される事は無いと思うんで(笑)巨大なハッチでも大丈夫でしょう。
 一応二重ハッチとして内側にも外側観音開きの表側とは違う縦向き観音開きのハッチがあると思って下さい。
 スライドハッチは艦砲やミサイル発射管に干渉するので無理です、構造的に。
 


グレートヤマト製作
グレートヤマト製作
グレートヤマト製作
 艦底部の各種アンテナ。PS板を参考にディティールを追加しました。あと艦底部艦首のドームに付いていたアンテナも新造(キット付属のはうっかりへし折ってしまって行方不明に(泣)。
 


グレートヤマト製作
 後部上甲板の最終決定版。原作と大YAMATO零号を参考に装飾しました。
 カタパルト後部のハッチっぽい部分はエレベーターと解釈し、下側のレールと同じ1mmプラ角棒にてレールを設置し、これが昇降してカタパルトに機動兵器なり艦載機を乗せるという構造に。
 


グレートヤマト製作
グレートヤマト製作
 以前の砲塔を作業中に破損してしまった事もあって新造した複製主砲です。
 以前までの主砲は砲身をキット同様円柱に上からはめ込んで一応の可動と着脱を可能としていましたが、構造上砲身が浮いていたりしてしっかりとはまっていないと梃子の原理で防盾部分がヘし折れてしまうという構造上の欠陥があり、数が多くまた副砲など砲身の付け根を抑えて浮かないように動かし辛い砲があったので元の可動用ピンを削り落して真鍮に交換。砲身側も穴を埋めてから真鍮に合わせたドリルで開口して可動部分を新作しました。キットオリジナルの主砲もです。

 複製した方は型想いを使って新しく型を取りたかったので一度キットの主砲をパーツに分解して型取りし、エポパテで複製。
 以前の砲は仕切りの部分などが構造上脆く、良く崩れ落ちていたので主砲は0.3mm板をパテ詰めの段階で仕切りの部分に埋め込んで補強しました。副砲はうっかり忘れてしまったので作業中に脱落したりもしましたが、何とか持っています。

 砲身も一々作るのが面倒になったので複製してます。型想いに砲身を防盾が埋まるまで突っ込んで型を取り、パテを詰めながら1mmプラ丸棒を2本突っ込んで強引に複製。型想いが多少変形したので砲身が膨らんだりしている物、砲口部分までパテが活き届かなくて欠けた物がありましたが気にせず修正してそのまま使用。型を3本作ったので一度に3本、硬化に6時間掛かるので30時間程で全ての砲身を複製したことになります(実際の作業では間が空いているのでそれ以上かかっていますが)。
 今回は測距儀も複製に成功したので飛躍的に作業が楽になりました。レジンを使うよりも恐らく品質にバラつきが大きい作業でしたので一概に比較出来ませんが、使いなれた素材ですので苦労は気になりませんでした。

 副砲は構造的に同じ方法が使えなかったのでただ真鍮棒を差し込んだだけです。真鍮扱うのはこれが初めてなので、扱いがわからずただの棒に……。でもプラで造ると強度不足で折れるんですよここ。第三艦橋が被っていて扱い辛い部分ですし。
 こいつも物のついでで砲室を新規制作しています。



 ヤマトの部品製作はこれにて完結です。その5にて塗装前の全体像をお届けします。
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