Gファルコンユニットガンダムダブルエックス改修記 その4改



Gファルコンユニットガンダムダブルエックス改修記 その4改



 ごめんなさい!(平謝り)



 いきなりなんだと思いますでしょうがやってしましました。実はその4改訂版の作業中に間違ってGファルコンAパーツを破壊してしまいました。
 その1とその2をご覧になればお分かり頂けると思いますが、Aパーツは元々細かなプラ板や角棒を使用してかなり継ぎはぎな状態でした。
 試行錯誤を重ねた結果なのですが、その為強度が著しく低下していたようで、Aパーツの新ドッキング部位を製作中に粉砕してバラバラにしてしまいました。

 そのためその4以降のGファルコンダブルエックスはAパーツプラ材によるスクラッチ製作になります(生き残ったノーズブロックや機銃、可変水平翼は移植)。

 折角再生するのだからという理由でダブルエックスが珍しくリアル等身登場する新作ゲーム「機動戦士ガンダム ガンダムVSガンダムNEXT」に第二次解禁によって使用可能になり、
同時に最新デザインでの登場となりましたので、それに合わせてスタイルの調整をし直したためその3に比べて機体のバランスが著しく変更している他、その4初期項と比較しても異なるバランスとなっています。

 ダブルエックスそのものは破損は無いのですが、Aパーツの新造に伴う胸部の調整、MG「ガンダム Ver.ONE YEAR WAR 0079」から移植した為腕回りのバランスが変化している他、ショルダーアーマーが左右で取り付けバランスが微妙に違っていたので修正を加えた他、ドッキングの自由が増したためそれに合わせて以前は排除していた胸部のクリアパーツの追加を行っています。

 また心境の変化などからこのページより数字とアルファベットを半角にしています。ご容赦下さい。



ダブルエックス改修
 最初は新造したAパーツから解説しましょう。やってみてわかったのですが、この部分ははっきり言って今回流用した部品を除いてはプラ板から製作した方が絶対に良いです。この形状を作るにはキットの部品では形状が違い過ぎて加工に時間がかかるばかりで同じような出来にはなり難いと思います。
 そもそもこの製作記自体初心者には無茶な加工を散々繰り返しているので(そもそも初心者がこのレベルの“改造”なんてやらないと思いますが)、中級者向けとも言えます。
 今後新規金型のキットが販売されない可能性は恐らく0と思いますが(最終的に発表された全作品の主役機位はMGで網羅されると思います。
まあGファルコンが無いとダブルエックスのプレイバリューの低下を招きますし、既にスーパーガンダムとGアーマーが製品化されていますからね)、はっきり言って何時になるか全然わからないので待てない人はチャレンジしてみましょうとしか言えませんね。はい。

 基本はプラ板の箱組に近い物で、ダブルエックスの胸部とすり合わせつつ「NEXT」を参考にしたデザインにしています。

 流石にプレイしながらでは観察しきれない(というかあれは短時間しか、しかも一回の出撃で一度しか使えない合体サテライトキャノンのみ)ので動画サイトに投稿されていた動画を静止しながらプレイした時に把握して織り込んでいます。

 よってデザイン的にはむしろTV映像資料にあるGファルコンと同じ形状と言えます。以前のリミテッドモデル、「アナザー・センチュリーズ・エピソード3(通称ACE3)」、「SDガンダム Gジェネレーションシリーズ」、ガンダムメカセレクション6、ガンダムコレクションDX5で採用されている段付き仕様は今回使用しませんでした。
 今回使用している斜め一直線仕様の上面は現在私が確認しているだけで1/100スケールモデル(つまりこの製作記で扱っている原型キット)、「機動戦士ガンダム ガンダムVSガンダムNEXT」、「スーパーロボット大戦シリーズ(Gファルコン単独のグラフィックでは段付き。
合体時のみ段無し)」、各種テレビシリーズ資料及び劇中描写にて採用されています。ただし作画状況によって多少ブレがあるのでシーンによっては段付きの描写がされていると思います。

 今回このデザインを採用したのは飛行形態と私が称しているBパーツを傾けた状態でのバランスを考慮してです。

 形状の切り出しはまず切り出した長方形状のプラ板を用意してダブルエックスの胴体側面に重ねます(腕の接続ピンが邪魔になりますので全体的な加工前なら腕のピンを一度取り外すのも手で。私の場合はピンを考慮して線を移動させています)。
 それからエアダクトを含めた胴体部分のラインをプラ板に転写します(ちょっと意味が違いますが)。この辺の作業は以前の加工品と同じです。楔形に切り込むようになりますが、この時必ずエアダクトを付けたダブルエックスの胸部に噛み合う形状に切りだす必要があります。赤い腹部のパーツに下側の尾翼が完全に接触するくらいです。
 この時はダブルエックスの胸部に付いているマシンキャノンは切り離しておいて下さい。後で加工してつけ直します。

 尾翼の全体的な形状は公式サイトの画像やキットそのものを継承しつつシャープに加工しています。
 コックピットも移植ですがパテで裏打ちしてから削りこんで形状を変えています。キャノピー部分の縁取りは0.3mmのプラ板で処理し、今回は以前までの加工では切り落としていたコの字型のモールドを復活させています。

 ノーズブロックも移植した物ですが先端を5mm延長してゲーム版同様の長さにしていますが、当初の予定と異なりバランスはむしろ良くなった気がします。やっぱりAパーツの本体の長さに対してノーズが短かったようですね。変形状態でもバランスが良くなりました。

 本体パーツの前方の絞りはAパーツ全体のラインとしてしまうのでキットの部品や数多いフィギュアのように尾翼部分を並行になるように内側に折る必要はありません。ちなみにこれをやると逆にAパーツが横に肥大化して見えます。
 ダクト部分は最初に1mmプラ板で中身を形作ってから0.3mmプラ板で覆うという方法で製作しました。



 ダブルエックスとのドッキングはナイト3000製作の過程で買い求めた1mm真鍮棒を使用しての接続に切り替えました。最初に今までつけていなかったダブルエックス胸部上側のクリアパーツを取りつけます。



ダブルエックス改修
 そこに1mmドリルで穴を“開けてから”マスキングゾルで表面を覆います。マスキングゾルが完全に乾いてからAパーツの裏側にエポパテを取り付けてからコックピットハッチ部分に押しつけて型を取ります。マスキングゾルを使用したのは表面の細かな凹凸を転写したかったからです。
 こうする事で先に開けた穴の位置がパテに写るのでそこに穴を開ければ正確に位置が求められ、ピンと穴の位置がずれて合体出来なくなるという自体は避けられます。真鍮棒は流石ですね、プラだったら強度が無さ過ぎてこの細さでは接続に使えなかったでしょう。いや便利。

 クリアパーツの美観が多少悪くなりますが、1mm程度なら大丈夫でしょう。ピンはGファルコンAパーツ側がに埋め込んでいます。



ダブルエックス改修
 胸部も手を加え直します。Aパーツを思い切り絞ってしまったのでこのままでは上側の尾翼がマシンキャノンに干渉して取り付けられません。かと言って以前のようにマシンキャノンを想定した高さに尾翼を上げてしまうと折角の直線が狂ってしまいます。

 そこでマシンキャノンをAパーツ調整段階では本体から切り離してその後とマシンキャノンにパテを持って裏打ちと表面処理を行います。
 このダブルエックスは肩関節を移植している関係で肩周りの装甲がつけづらいので関節が剥き出しのままです。迂闊に作業すると関節が動かなくなってしまう可能性が高いので。
 まず最初に本体側の表面を慣らしておきます。エアダクトを取りつけてラインを崩さないように配慮が必要です。私は怠ってパテで修正しました。

 マシンキャノンそのものは側面と上側を思い切り削っています。銃口を中心に左右に余白が1mm程度残るまで削ります。この時銃口上側の縁が未加工の状態で水平とします。本当は斜めっているのですがここを水平とする為に接着面を斜めに加工して取り付けています。銃口部分の上側はそのままです。
 で、取り付ける前に形を完成させたAパーツを合体させます(表面処理は後でやるのでこの段階では行っていません)。そして尾翼に干渉せずに合体出来る部分でマシンキャノンを接着し、Aパーツを取り外した後処理を行います。
 この加工をするとマシンキャノンが必然的に中央によるので頬のヒゲに干渉して首が回らなく恐れがあります。
 このダブルエックスも回らなくなってしまったのでヒゲをシャープ化しつつ、マシンキャノンの上部、ヒゲに干渉する中央の上側を削っています。
 そのため側面と上側は殆どパテが露出してしまっています。プラの部分は銃口の回りと後ろ側の丸みを帯びた部分のみです。

 今まではAパーツのみを加工する事に躍起になっていてマシンキャノンの加工は考えに無かったのですが、どうしてもこのシャープなAパーツを作りたかったので強引に小型化して合わせてしまいました。
 単独状態でもボリュームが減少してしまいましたがむしろ首回りが埋没気味だったダブルエックスには丁度良い加工だったかも知れませんね。
 ちなみに今回の加工で尾翼が末広がりになっている関係上以前のようにサテライトキャノン回りに噛ませたりして固定する事が出来なくなってしまったので、胸部に固定するピンを頭部にも差し込めるようにして固定する方式を取っています。これも真鍮が無ければ不可能でした。つくづく道具の偉大さを思い知ります。



 余談ですがこのマシンキャノン、スペック表では無視されることが殆どで印象に残り難い武器ですが、原作中では使用しています。




ダブルエックス改修 ダブルエックス改修
 次はBパーツの加工具合です。

 その4では一度本来の長さまで伸ばしましたが、今回のAパーツとのバランスの兼ね合いから再び短くしています。短縮具合は以前の物と同じです。

 合わせてコンテナハッチも短くしていますが、今回は真鍮棒を使って取り外しが出来るようにしています。プラ板で以前までの加工で切り落としてしまっていた斜めの部分を復活させ、現物合わせで長さを調整し、3mm四角棒を半分にしたものをコンテナとの接合面に取り付けて真鍮棒を埋め込んでいます。

 それとウィングパーツとコンテナ兼スラスターユニットの接続の問題も解消してあります。
 元々このウィング部分は根元(丁度インテークの直線状)は斜めになっている関係で、コンテナの加工内容におよりますが、今回の改修のようにコンテナを横方向に広げる加工をすると下側が末広がりになりやすくなるためコンテナ内部の干渉によってダブルエックスが収まりにくくなってしまうのですが、今回はこの斜めになっている部分を切り落としてしまいましたのでコンテナがちゃんと水平を保って取り付けられるようになりました。
 また拡散ビーム砲の接続部分も外側に5mm延長しました。



ダブルエックス改修
 拡散ビーム砲も大幅に改良しました。
 まず全長をさらに1.5cm延長しました。決して細長くはならないように砲身も上下に増してあります。

 最初に砲身のカバーの掛かっていない部分(砲身の下側で一番細くなっている部分)を切り離してから作業を開始します。以前の延長から引き継ぎですが冷却装置(?)を前方に伸ばしているため砲身根元で1cm、砲身の細長い楕円状モールド(排気口?)の間で切り放して1.5cmづつ、計3cm延長。全体で4.5cmの延長です。

 切り離していた砲身の下側は高さを3mm延長して再接着。足りない長さはパテで造型しました。
 本当ならこの砲身、下側が一段上に上がって細くなっているのですがその段差をなくす形で造型しています。こうすると砲身の細さ(というより高さの無さ)が解消されますがジェネレーター部分の大型化をしなくて済むので(円柱状のパーツを拡大するのは面倒)比較的簡単に拡散ビーム砲の大型化が出来ます。下側に延長した分砲身の長さも目立ちにくくなりました。
 これも造形バランスは「NEXT」を参考にしています。「ACE3」では流石に大き過ぎて加工し辛い(あの形状だと殆ど1から作り直し)ので無視しました。

 以前のその4でも紹介したスイング用の回転軸も健在です。ウィング部分の幅が増した関係上スイング可能な範囲は広がっています。



ダブルエックス改修
 足首の可動追加です。コンテナハッチは以前までは固定式だったので、足をそのままBパーツの空間に収める為には足首を外す必要がありました。が、面倒くさい上に脚をしっかりと保持出来ないのに足首を外してしまうと付けるのも大変なのでこのような加工を施しました。

 ちなみに以前まではGファルコンが背中に付きっぱなしだったのでクリアランスがキツキツでしたが、この度見事分離する事を可能としたので収納形態での取り付け位置を腰に移し、より薄く、より余裕を持ってドッキングする事になりました。この思い切りも「NEXT」の収納形態での飛行演出を参考にしています。思ったよりもBパーツが後ろ側(足首側)に付いていたので思い切りました。
 ハッチの取り外しギミックはこのドッキングの改修後、Aパーツ新造に伴って行った処理ですので、これを加工した時には付いていませんでした。



ダブルエックス改修
 先述の腕の加工です。MGガンダムから移植した手首によってボリュームアップと表情豊かな手首を獲得しました。

 元々このダブルエックス最初の改造目標は「キットの部品以外は自作のパーツを使って手間はかかっても安上がりに済ませる」であったため、本当なら関節の移植を含めた移植作業はする予定がありませんでした。
 しかし追求すればするほどそれらのパーツの自作は面倒であり難しくもあり、そして破損したMG等のジャンクがあったので移植するという方向に予定を変更し、ポージングの幅を広げています。

 その4改定前でも触れていますが、肘関節はMGウイングガンダムゼロ(EW版)から再度移植した物です。以前のMGフリーダムの物は塗料の固着により破損しています。
 ただ関節を移植するだけならMG「Gガンダムシリーズ」のアクションフレームが優秀な素材です。お値段も2500円と比較的手ごろですし、完全に外装パーツと内部フレームが独立しているので移植の手間もあまり掛かりません。
 デザインに関連あるキットがMG等で販売されていない旧キットの拡張にはもってこいの良素材と言えるでしょう。



ダブルエックス改修
 ハイパービームソードもグリップ部分を改修して設定通りに。
 もっとも、この形状だとグリップが太過ぎてキットの腕では持つ事すら出来ないので、MGの大型のマニピュレーターだからこそ出来た芸当と言えますが。
 それでも完全には握れず親指以外の指に引っかけているという表現が正しかったりします。

 写真には撮っていませんが以前の大型シールドを短縮して上側の形状を変えたシールドも用意しています。



 それでは、新生Gファルコンダブルエックス完成画像はその5にて(まだ続きます)。



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