Gファルコンユニットガンダムダブルエックス改修記 その4

どうも、KITTです!

 性懲りもせずGファルコンダブルエックスの改修記最新版です。



 実は前回の工作では完成を急いだため不完全になっている部位があったので、
それを修正しつつさらにスタイル改善のための工作を行っています。

 ですが、一部工作はキットから直通で加工すれば無視しても良いものがあるので、参考にされる場合はご注意下さい。
 納得のいくまで1つのキットを加工しているとこのような事態に遭遇することもあります。
ですが諦めずに最後の最後まで足掻きに足掻いて完成させることこそが模型作りの醍醐味であり、同
時にこのGファルコンダブルエックスに対する愛情の表れだと思っております。



ダブルエックス改修
 最初の加工はコンテナユニットです。
 ここは普通に元の長さに戻しただけですが、手抜き工作の代名詞だった下部コンテナハッチの改修を行っています。
 コンテナハッチの加工は結果的にコンテナの青い部分の長さに合わせて延長し、同時にコンテナの取り付け位置を1cm外側にずらしたので、その隙間を埋めるために斜めになっている部分を延長して厚みを減らした状態でもガンダムが収まるようにちゃんとクリアランスを確保します。この延長の度合いは収納形態を再現するか否かで多少変更すると良いかと思われますが、設定画でもコンテナハッチは平面な板ではなく“くの字”になっているので再現した方が近くなると同時に、中央部に厚みが生まれるのでスタイルが抜群に良くなります。コンテナそのものも中央のパーツとの間に大きな隙間が生まれてしまう為プラ板の箱組みで埋めています。

 特にこのGファルコンは接続位置の関係で上側にバランスが行きやすく、下側がすかすかになりやすいのでGファルコン側の厚みは大事です。

 ですが、コンテナが高いままだと逆に拡散ビーム砲とのバランスが悪くなり、ビーム砲の上下を増やさないとならなくなりますが、そうすると今度はGファルコンが大型化し過ぎてしまうため、コンテナは高さを削減してビーム砲とダブルエックス側とのバランスを取り、ハッチの部分で厚みを確保すればバランスが取れて見栄えが良くなります(おそらく中央が膨らんでいても横が薄くなってすっきりするから。横から見てもコンテナは奥行きのある膨らみかたなのでのっぺり感が無いので良くなるのだと思いますが)。

 あと前回までは無視していた赤いパーツのフィンスラスター部分もくり抜いてからプラ板でフィンを製作してリアルさを増していますが、奥の部分にスラスターなどのメカニカルパーツを追加するなどの工作は部品の無さもあってやってません。



ダブルエックス改修
 ウイング部分です。コンテナを外側に移動させて接着する関係で、ウイング部分にある長方形のダクトパーツはコンテナパーツの尾翼ブロックの位置と合わせて横に移動し、同時にあいた穴をパテで埋めています。加工はそれだけです。



ダブルエックス改修
 リフレクターの加工です。さらに1.5cm延長し計3.5cmも延長した事になります。
 劇中ではここまで大きく描かれたことは無いのですが、ここははったりを利かせるために拡大しています。
 ついでにGファルコン合体形態ではリフレクターが水平翼に見立てられるため、これを拡大しておかないと横方向へのボリューム不足が影響して正面と後方からのスタイルが悪化します。



ダブルエックス改修
 拡散ビーム砲の改良ポイントは横方向へのスイングが可能になったことです。
 劇中ではこのような機能は無く(ゲームでもない)完全な創作ですが、イラストなどではったりを利かせる場合この手の大砲が“ハの字”に開くことは良くあることであり、サテライトキャノンですら、設定通りの可動部なら横方向へ開くことはありません(このプラモデルではギミックの位置をキャノンとバックパックで逆にしています)。
 かの有名なフリーダムガンダムですら、スタッフの過剰演出で設定にはないウイングバインダーを展開した状態で内蔵されたビーム砲を展開する“ハイマットフルバースト”を行ったりと、はったりを利かせるための演出は数知れません。

 というわけで、固定砲をより有効活用するためのギミック及び演出用として横方向への可動実現のためポリキャップとプラ板を使用して間接追加です。
 そのため、本来コンテナの位置を変更したせいでGファルコン本体に密着する拡散ビーム砲のジェネレーター部分も模型設定通り本体から少し浮いています。
 アニメ上ではこの部分に隙間が無く密着しているのですが、何故かGファルコンが立体化されると例外なく隙間が開いています。確かにバランスは良いのですが、何故でしょうね?



ダブルエックス改修
 改良版サテライトキャノン展開状態、正面の図。
 見ての通りさらに拡大したリフレクターの凄まじいこと。この状態では拡散ビーム砲も横に広げています。
 ですが横面積の拡大でどうしても目立ってしまうGファルコンAパーツの印象を和らげています。
 今回の改良でGファルコンを横方向にも拡張した理由はそのままのサイズだとガンダム本体のシルエットでGファルコンのBパーツが隠れがちになり、Aパーツばかりが目立ってバランスが悪くなるからです。
 Bパーツを前後に縮めて砲身を伸ばし、Aパーツを小さく加工したのもこのバランスの悪さを改善するためでしたが、全方向と飛行ポーズのバランスを考えると前後には少し延長し(キットから直接改造する場合)、横面積を少し拡大して前方及び後方投影面積を稼ぐ方が良いと判断しました。



ダブルエックス改修
 横方向から。キットそのままよりも若干でありますが延長されています。大体こんなバランスです。



ダブルエックス改修
 ノーマルモードの正面から。砲身は広げていない至ってベーシックな姿です。見ての通り以前までのバージョンと違ってGファルコンBパーツが正面からでも目立つようになっています。ハッチの高さを増しているので妙に横に長い印象もなく、良い感じで纏まっています。
 まだ装備は持たせず本来のバランスを映しています。中央が高く、横が低いというバランスはこの機体にとって黄金比の様です。



ダブルエックス改修
 砲身を開いた状態とそのままの状態。大体これくらい開きます。



ダブルエックス改修
 若干砲身を開いたイメージ状態。開き具合は微々たるものですが、先ほどの閉じた状態とは印象が異なると思います。



ダブルエックス改修


 飛行形態で思い切り砲身を横に向けているの図。有効攻撃範囲が拡大しているので使い勝手が良くなったようにも見えます。というか上下に動いて左右に全く動かないなんて、あるのでしょうかね? 実体弾ならまだ頷けるのですが、最近のロボットの大砲は少なからず横にスイングしますし、こいつだってMSとの合体を考えているのなら動いてもおかしくないと思いますがね。
 現にGファイターだって設定上は360度回転しつつ上下に砲身が動くのに、劇中では砲身を動かさず機体を旋回させて狙いを付けていましたし、作画の問題もあってカットされたと考えられなくもないのですが、デザインから考えるとマジで考えていなかった可能性も……。MG化されたりそのた可動フィギュアで立体化されたらどうなるのか見物ですね。



ダブルエックス改修
 両方とも最高に開いた状態です。上から見ると何だかガルウイングみたいですね。これで広範囲にビームをばら撒けます。



ダブルエックス改修
 ライフルとシールドを装備した状態。拡散ビーム砲も開いています。
 今回の装備はキットそのままの通常サイズ。完全に未改造です。こっちの方が小振りでバランスが良いかも。

 ちなみに前回改造した大型装備は今回撮影していません。実は保持力が限界に近くて装備してもポーズを決められないという理由もあります。

 そうそう、全くの余談ですが腕の関節は前回のEパック無しの撮影の前にうっかり破壊してしまったので(塗料で固着して動かなくなったのを動かしたため)、フリーダムの物からジャンク品になっていたMGウイングガンダムゼロ(EW版)の関節を再度移植しています。形状的にはこちらの方が近いのですが、基本的に間接移植のためだけにMGを購入するのはお高い買い物になりますので、お値段が安くてアクションフレームという可動優先のフレームを持つ「Gガンダム・シリーズ」がお勧め。肩のアーマーの取り付けはうまく出来なかった場合自作の必要がありますが、基本的に上腕を外部装甲ごと腕に移植して、太腿込みで脚も移植すればかなり手間を減らして移植可能です。
 このフレームは平成ガンダム全般に基本移植可能で自由度が高く、完全な内臓ではなく部位移植のみでも実行可能です。



ダブルエックス改修
 飛行形態武装付。手に持って眺める分には困りませんが、どこかにおいて撮影となると自立不可で巨大なこのガンダムは本当に困ります。う〜ん。アクションベース買おうかな?



ダブルエックス改修
 収納形態です。あまり変わり映えしないかもしれませんが以前よりもクリアランスが良くなり大分楽に変形出来ます。リフレクターの加工で翼らしさが増しているのでだいぶスタイルが良くなっているはずですが。




 さて、今回はディバイダーとビームマシンガンは改良とは無関係なのでオミットし、掲示板に張ろうと考えていますが、今度こそ満足の行く仕上がりでしょう。もう文句のつけようがない。

 不幸なことにROBOT魂のXはクロスボーンガンダムでしたが(こいつはXじゃなくて海賊ないし骨だと言いたい)、希望が無いわけじゃないので今後に期待します。


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