Gファルコンユニットガンダムダブルエックス改修記 その1
どうも。いつもお世話になっております。KITTです。
この度はどら親父さんのHPに製作記を載せてもらえる事になりました。
相変わらずの寄生虫っぷりです(笑)。
冗談はここまでにしておいて本編に入ります。全3ページです。
注:このキットはすでに幾たびも改修しているため、後にキットと同じ状態に加工するための改修箇所がいくつか点在しています。真似をされる場合はご注意を。
まず基本作業としてTV設定画を参考に全身に彫られた通称“運河モールド”と呼ばれるこの時期の特徴的なおまけモールドをタミヤパテで埋めています。ぶっちゃけこのモールド埋めだけで相当面倒です。
バンダイは何だってこんな装飾を……。
まずはダブルエックスの最大の特徴にしてアイデンティティであるサテライトシステムから。
以前はレールの根元を切り離して延長していたのですが、中途半端なバランスになったので砲身の先端部分に変更して2.6cmほど延長しています。
半端な数字なのは元々の延長2cmのプラ材を移植して、砲身内部にパテが入り込まないように蓋をしたのが0.3mm板だからです(意図した長さではありません)。パテは軽量エポキシ(ウェーブ製)です。
ちなみに切る位置を間違えると砲身の伸張ギミックに影響するので作り直しが面倒なら位置決めは慎重に。
リフレクターは本来のメッキパーツを使わずに裏側(鏡面側)に0.3mm板を張ってから輪郭に沿って切り離しつつ、先端を2cm延長。
続けて表側のはみ出たプラ板部分に1mm板を張って切り出して整形。表面にポリパテを盛って整形しました。ギミックはキットそのままです。
このキットは案外胴が短いので腹に相当する赤いパーツを上側で4mm、下側で2mm延長してやります。胴体中央のブロックを延長するのは手間なので適当な装飾で誤魔化します(写真にはアングルの関係で写りません)。
関節部分はMGフリーダムガンダムから移植しているので、延長後ドリルとナイフを駆使して腹の下側をくり貫いてパーツを移植してあります。
肩の関節もくり貫いてから枠を接着。固定されてからパテを内張りして補強しています。オリジナルは後ろに倒れないのですが、削って腕を後ろ側にも倒せるようにしています。
背中のサテライトシステムを取り付けるブロックの前側は以前の加工の修繕跡ですので実質キットのままです。
背中の長いパーツはGファルコンBパーツの中央ユニットで、本来は取り外せるのですが、ピンが折れてしまい強度的な不安が付いてまわる為接着したものです。
結構延長しているように見えますが、元々1cm切り詰めていたものを延長したものですので、キットからみると1.5cm程度伸ばしただけです。
ダブルエックスとの合体面で1cm程度(元々は長いピンが伸びていて密着しないため)縮めて密着させつつ、ブロック上面を1cmほど切り詰めています。これは収納形態での厚みを減らすための処置で、絶版のLM1/144Gファルコンの薄さを参考に加工したものです。
こうしないと収納形態(Gアーマー状態)ではものすごく厚みがあって正直ダサイです。
腰は基本的にキットのままの状態ですが、MS形態時に必要な保持アームを腰に付ける必要が無くなったため、カバーを付けて本来の形にしています。胴体と合わせて腰の関節は移植積み。
Gファルコンは合体用の接続ブロックが回転してBパーツがガンダムに対して垂直と水平になるように可動するのですが、水平に維持するために補助アームを腰に接続する必要がありました。改造によって接続ブロックそのものにアームが噛むようになったので後ろがすっきりしました。立ち姿用の水平と収納形態用の垂直の他に、MS形態での飛行ポーズ用に40度程倒した状態で保持出来るように加工しています。
本編ではMS形態では睨み合いしかしていませんが(別のガンダムであるレオパルドデストロイではMS形態で飛行していますが)、各種ゲームでの演出を見る限りMS形態で飛行する時はGファルコンは下側に傾くようです。
これも関節移植を行っています。現物合わせでフリーダムのフレームを切り落としてパテと瞬着で止めています。腿の部分で3mm延長している他、膝のラインを丸めて三角形の装飾部分はプラ板で作り直しています。
エネルギーラジエータプレートのカバーは面取りを変更して角を付けて外側から見たとき少し小さく見えるようにしています。これが無いと広い面がどかっと見える癖にモールドが無いので寂しくなってしまいます。
フロントスカートアーマーもキットのものよりも面のエッジを立ててやや鋭角に加工していますが基本形状は基のままです。
サイドスカートアーマーはモールドを消しただけです。
こちらも関節移植と相まって弄ってます。例によってフレームを切ってパテと瞬着で固定です。
上腕は3mm延長し、延長による合わせ面にポリパーツを仕込んでロール軸を増設。かなりの急増品なのでラインがずれているのがショックですが、もう直せません(無理したらパーツが壊れる)。
ショルダーアーマーは合わせ面で2mm切り詰め下側のラインを2mm切り落とし、間接移植に伴って腕と独立させるためのパーツを移植しました。これは胴体につけながら角度と位置を調整しているので、左右で付き方が微妙に異なります。
スコープも可動軸の部分を厚みに合わせて加工し、スライドするスコープパーツは後はめ出来るように上側を少し切り欠いてあります。
マニピュレーターは無加工。ラジエーターカバーは面取り変更していますがギミックなどはキットのまま。
ある意味一番弄り倒したのはこの部品。
キットのままでは不恰好と言うか、良くこんなもの商品化したなと言いたくなるほど出来が悪いのでほぼ全面改修。
まず左右とコックピットのある上面でパーツを分け左右と上面の合わせ面で約1cm程詰めます。
上面パーツはコックピットのコの字型のモールドの部分まで切断して全長を短くしつつ、青いノーズブロックと合わせて、ノーズブロックが側面パーツ先端斜めのラインと同じ角度になり、かつ上面パーツの先端からはみ出さない位置を見つけ出し、胸部ブロック上側のクリアパーツが収まるようにコックピットブロックを慎重に切り欠き、接着しています。
合体方法を肩関節の付け根に噛み合わせるから胸部クリアパーツを利用しての合体に切り替えているので、クリアパーツは上面と合体させて一体化します。
クリアパーツと接着する時は接着面積を確保するために三角棒を裏側に当てています。また上面パーツは水平になるように接着します。
左右の尾翼部分は使えないので切り落としています。ダブルエックスの胴体側面のラインに合わせて加工しながら上面と合体、尾翼は肩部機関砲に干渉しないように角度をつけながらプラ板で新造。このラインに合わせるように上面にパテを盛って整形し、設定画に近づけています。コックピットも縁の部分をプラ板で強調し、新しいラインを決めて整形します。
この辺の加工はやはりLM1/144Gファルコンを参考にしています。本体は現存していませんが、MS形態固定で使用していなかった飛行形態のAパーツが残っていたので参考に出来ました。
ノーズブロックは3mmプラ丸棒で軸を新造して取り付けて、上側の赤い部分はプラ板で一段高くして強調しています。
可変水平翼と機関砲はそのままですが、銃身は開口しています。
正直このパーツだけで年単位で模索しました。これでようやく決着です。
頭部はブレードアンテナをシャープに整形、ヘルメット側面をパテで持って丸く整形、頭部バルカンを開口。
こいつも苦労の嵐でした。と言うより、加工の大半はGファルコン側に集中しています。ダブルエックス側の加工はむしろ合体形態で映えることを前提にしているので、単品でも見えますが合体して何ぼです。
コンテナ部分は尾翼ブロック後ろで切り離して1cm切り詰めています。下側も切り落として1cm詰めています。
赤い先端部分はミサイル部分の下側5mm、ミサイル部分とフィンの間の部分で5mm切り詰めてコンテナ本体と合わせています。
尾翼は上に1.5cm、後方に上側で1.1cm、下側で5mm大型化しています。この写真ではスジ彫りを忘れているので延長分はのっぺらぼうです。
赤いドーム状の部品は一度中央で分割して1cm縮めていたのでそこを再度分割してプラ棒で芯を作ってからエポパテで覆って1.8cm延長。キットから直に加工すれば8mmの延長です。
またしても以前の加工で切り離していたダクトのパーツを付け忘れています。ドーム両脇のウィング部分の開口部がそれです。
ビーム砲が付く翼端は以前の加工で詰めてしまっていたのでジャンクを再利用して元の大きさに延長してあります。
ハイパービームソードはそのまま。
専用バスターライフルは銃身部分を中央で切り離して1.5cm延長。ストックの部分を1cm延長。高さを増すために銃身は先端部分上側の段差を1mm、下側全面を1mm、膨らんでいるところは3mm、センサー後ろ側からストックの部分は1mm増してあります。
設定に反して取り回しに難がありそうな大きさです。
ディフェンスプレート(シールド)は下側と上側で1cmほど延長し、「スーパーロボット大戦Z」のグラフィックを参考に上側のラインを基の斜めから四角く変更してあります。表面に張る赤いパーツも本体に合わせて上側のみを延長してあります。この加工は軽量エポパテのみで行っています。
裏側も資料を参考にパテで縁を埋めて整形してあります。2度あることは3度ある、またしても裏側に腕に取り付けるためのマウントをつけていません。なんだかなあ……。
Gファルコンの主砲である拡散ビーム砲にも手を加えます。
元のキットのままでは何故か異様なまでに短く格好悪いので。
砲身は根元で切り離して3cm延長します。工作はプラ材主体でパテで表面を整えます。後方の冷却装置の部分も1.1mmほど前方までエポパテで延長して整形しています。
次に円形のジェネレーター部分を1.5cm延長します。最初に先端のモールド部分で切り離してから砲身パーツに合わせて歪まない様にしながらプラ棒で芯を拵え、エポパテで空白の部分を埋めてからポリパテでさらに隙間を埋めて削りだしています。
さらに後方の排気口(スラスター?)の別パーツはフィンの部分をプラ板で1.5cm程延長して拡大してやります。
これで本体のスリム化と合わせてGファルコンのメリハリがつく様になりました。
製作編は以上です。次は塗装前の組み立て全体像です。